Mama;Miyazaki Arts and Music Association)Presents 五月の風に誘われて! ジャズ・アフタヌーン |
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ソニーロリンズをはじめ、宮崎に「特別な思い」を寄せるミュージシャンは少なくありません。それは、宮崎がウエルカムに溢れ、観客と一体となって醸されるライブ・ステージが、ちょっと他では実現できないかもしれない、と思わせるほど、暖かい空気に包まれ、ミュージシャン自身が感動の極みに上っていくことができるからでしょう。「宮崎のノリは違う」「ここで演奏すると本当に気持ちいい」。異口同音に、ミュージシャンたちからは宮崎絶賛の声が届きます。山下洋輔、坂田明、梅津和時、渋谷毅など宮崎大ファンのジャズ・アーティストは枚挙にいとまなく、なかでも、私たち宮崎アート&ミュージック協会(MAMA)が懇意にするピアニスト・谷川賢作もすでに10回の宮崎公演実現。多くのファンを獲得しています。ご承知のとおり、父は詩人の谷川俊太郎氏。従ってジャズ・ピアノといっても、ジャンルにこだわらず父子によるCDも発表するなど、他のジャズメンとはちょっと違うスタンスを持ち、子供にさえ聴かせたいような曲も演奏します。その分、ファンの裾野が広く、幅広い年代層から応援の声が届きます。 私たちが「こんなまちがいいな!」と取り組んでいるキャッチフレーズは、「まちはシアター、まちがミュージアム」。胸ジーンがあったり、思わず抱き合ったり、よし頑張るゾっと…そんな胸のすくよな思いにたくさん出会える「まち」、それは音楽だったり、演劇だったり、映画もあれば、踊りもある。写真や絵画や彫刻だって…。大切なのは街角で出会えること。MAMAは音楽や芸術のワクワクする楽しさにこだわり、それらが、「まち」の中でイキイキと響きあっていけるよう、人とまちと文化の幸せな関係を追求していきます。これが私たちが考える「心が力持ちになれる」まちづくりです。 そんな“面白街角夢中人”でありたいと願うMAMAの5月の企画イベント。谷川賢作を中心としたユニットによるライブを、街角やホールでお届けします。今回は、メンバーのさがゆき(ホーカル)と山村誠一(パーカッション)が、特別に2日ずつ独自に演奏する日程も組まれ、地元のミュージシャンとの共演や子どもたちとの触れ合いイベントなど、楽しみ方がいくつかご提供できるでしょう。 「人の楽しさ」で育つまち、大いに期待しようではありませんか。 |
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風薫る5月はジャズが似合う。 | |
風薫る5月。心が弾むこの季節に、ジャズピアニストの谷川賢作を中心としたユニットによるコンサートをお届けしたい。谷川はすでに11回の宮崎公演を実現、いつか宮崎に住みたい、というほどの惚れ込みようで、宮崎でのライブには、いつも格段の情熱を注いでくれる。当然、毎年多くのファンが温かい拍手で迎えてくれ、メンバーにいわせると「宮崎のノリは違う」「ここで演奏すると本当に気持ちいい」ということになる。ご存じのとおり、父は詩人の谷川俊太郎氏。従ってジャズ・ピアノといっても、ジャンルにこだわらず父子によるCDも発表するなど、他のジャズメンとはちょっと違うスタンスを持ち、その分、ファンの裾野が広く、幅広い年代層から応援の声が届く。 ジャズにしっかりと軸足を置きつつも、ポップスから童謡、ラテンまでジャンルにとらわれず、斬新な曲の解釈とアレンジによる色彩感豊かな演奏を繰り広げる。もちろんオリジナル曲も説得力がみなぎる。夢と陽気と哀愁の交差が鮮やかだ。 こうした谷川の持ち味にハーモニカの続木力が加わると、さらに雄大な景色が見えてくる。粋なかけあい、情感たっぷりの演奏……、観客は心がほどかれ、無我の境地へと誘われる。パン職人からハーモニカ吹きになったというユニークな経歴の続木は、職人芸の技を披露する。料理でいうなら、素材と対話しながら旨味を余すところなく引き出し、飾りのない澄み渡った味わいを…、といったところだろうか。2種類のハーモニカを使い分け、芯の温かい響きが持ち味。聴く者の魂を揺さぶる。 昨秋の宮崎ツァーでは、この絶妙のコンビに2人のアーティストが加わった。ボーカルのさがゆきとパーカッションの山村誠一。「どんなサウンドとも仲良く握手できる異才の二人」という、前評判どおり、4人が作り出すサウンドの厚みは、ちょっと言葉が見つからないくらい。「人は心地いいと上を向くんだ」ということを発見させられた綾町でのライブだった。すすり泣く声、止まらない拍手、うねる空気…、こんなライブはそうお目にかかれるものではない。 さがは「声」を楽器として「完全即興」を歌う数少ない歌手、スタンダードはお手のもの、艶っぽい声、幅のある音域、一瞬にして空気を変える声のチカラ、やわらかい感性に鋭い触覚、そして中村八大の最後の専属歌手だったという事実は、不思議なボーカリストという形容がピッタリくる。 「不思議」という意味ではパーカッションの山村も負けてはいない。様々な民族楽器を使った情景を奏でる独自のスタイルは、ソロでのライブ活動を繰り広げる実力を物語る。ジャンベ、ビリンバウ、トーキングドラムなどなど、珍しい打楽器を操り、空気を支配する。なかでも、メロディが奏でられるスチールバンの演奏には、思わず身を乗り出さずにはいられない。それほど吸い込まれるような深みのある音色を醸す。今回は、大阪からクルマ一杯に楽器を積んで、宮崎に駆け付けるそうだ。 この最強のメンバーにさらに今回はもうひとり加わる。ギターリストの高木潤一。フラメンコギター出身の高木もまた、異ジャンルを出入りする。繊細な響き、エキサイティングなライブ感、目にも止まらぬ指の行方……。 5人が揃うコラボレーションは一体どんな世界を見せてくれるのだろう。5月の風に負けぬ心地よさをきっと約束してくれるにちがいない。 絹川賢治 |
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谷川 賢作(ピアノ) 1960年東京生まれ。ジャズピアノを弘勢憲二、佐藤允彦に師事。瀬木貴将『パテランデ』、自己のグループ『DiVa』を経て、近年は詩人である父・谷川俊太郎と朗読とピアノのコンサートも行う。また、市川崑監督映画作品の音楽やNHK「その時歴史が動いた」のテーマ音楽など作編曲家としての活動も盛ん。 1988・95・97年に「日本アカデミー賞優秀音楽賞」を受賞。1999年に創設した自己のレーベル「トゥルバドールカフェ」より3枚のピアノソロ作品もリリース。 |
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さが ゆき(ボーカル) 東京生まれの鎌倉育ち。5歳にして「歌を歌う人になる」ことを決意する。中村八大の最後の専属歌手。ノンジャンルに歌う歌手。また、声を楽器として「完全即興」を歌う稀有な存在でもある。様々な現代のアートに自在に出入りし、海外での演奏、講師等の活動も多い。リーダーアルバム「Day・Dream」(エリントン集)が2004年10月に、「さがゆきPlays中村八大」が今春リリースされる。 |
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続木 力(ハーモニカ) 1958年京都生まれ。ブルース・ハーモニカを独学し1977年渡仏。パリを中心にヨーロッパの都市の路上で演奏活動を続け、ジャンルを問わず、数多くの多国籍ストリートバンドに参加。1998年からはフランスのシンガーソングライターでパフォーマーのジャック・イジュランをレコーディング、コンサートツアーなどでサポート。帰国後はライブハウスを中心に活躍。1997年、初のソロアルバム『ディライト』を、ホリプロ・ポニーキャニオンよりリリース。 |
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山村 誠一(パーカッション) 1960年大阪生まれ。1982年パーカッショニストのカルロス菅野と出会い、ラテン系打楽器を中心に演奏を始める。1995年よりスティール・バンを演奏し、複数の民族楽器を使った情景を奏でる独自のスタイルを確立。独奏から様々なユニット、異ジャンルとのセッションを重ね、ミュージカル「ライオンキング」にパーカッション奏者として参加するなど幅広い活動を展開。舞台劇やミュージカル、ダンス等の音楽制作も行う。リリースしたアルバムからはCMやラジオ・テーマ曲に多数使用されている。 |
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高木 潤一(ギター) 17歳よりプロとしてクラブ、ライブハウスなどで活躍する。1986年渡米、名ピアニスト、バリー・ハリスに師事する傍らロン・カーター、マル・ウォルドロン等とセッションを重ねる。帰国後はフラメンコギターを坂中浩治氏に師事する一方で、ジャズ、クラッシック、世界中の民族音楽のエッセンスを盛り込んだ、ギター、ヴァイオリン他の編成によるMASARA(マサラ)を結成、東京を中心として日本各地のライブハウス、イベント等でライブ活動を展開中。 |
●出演:谷川賢作(p)+続木力(har)+さがゆき(vo)+山村誠一(per)+高木潤一(g) オープニングアクト木村智一(谷川賢作の愛弟子)+シンクロノイズ |
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●2005年5月8日(SUN)宮崎市民文化ホールイベントホール ●開場12:30〜 ●開演13:00〜 ●前売3,000円(当日3,500円) |
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