「食」の真実を知ろう!

OUR DAILY BREAD

【監督】ニコラウス・ゲイハルター
2005年/オーストリア・ドイツ/カラー/1時間32分

すでに加工され、パック詰めされた肉や野菜。どのような過程をへて私たちの手元に届くのか。あなたは考えたことがありますか?私たちの“いのち”を支える“いのち”。その現場の数々を描いた「食」のドキュメンタリーが、この『いのちの食べかた』である。
映し出されるのは、効率を追求し機械化された農業や、食肉処理の光景。鮮やかな映像とともに、わずかに聞こえてくる労働者達の息遣い。BGMもナレーションもなく、ただ淡々と語りかけてくる。力強く、そして確実に…。その声が誰からのものなのか、それはきっと受け取り手によって大きく変化するであろう。
世界中の映画祭で大反響を呼んだ本作品。劇場で観て、改めて考えて欲しい。
あなたは誰に「いただきます」を言いますか?

●上映日(宮崎キネマ館)
 7月5日(土)11:00〜
 7月7日(月)11:00〜
 7月8日(火)13:00〜
 7月9日(水)14:30〜
 7月10日(木)17:00〜
 7月11日(金)18:10〜

●トークショー
 7月5日(土) 【浄土宗自然寺住職】岩崎念唯

美女の狭間で苦悩する男の純愛物語!

【監督】秋原正俊
【出演】温水洋一、田丸麻紀、加藤夏希
2008年/日本/カラー/1時間14分

話題の「ぬっくん」こと温水洋一主演作品。
経済学の本を出版した事で、元女子高教師の伊藤則資は八戸大学へと招かれた。出迎えた助手の寺嶋(田丸麻紀)は、伊藤の柔らかな物腰と気遣いに魅了され、土地の案内などもするようになる。しかし伊藤を招いた教授が突然退職し、困惑する二人。そして謎の「琥珀館の女主人」とその娘(加藤夏希)が現れる…
原作は小泉八雲「伊藤則資の話」。主人公の「伊藤」を侍から大学教授に、伊藤を慕う美女をその助手にアレンジ。しかし謎の旧家の姫の存在は怪談そのものだ。
金属音と打楽器を組み合わせた独自の音楽と、デジタルならではのツルっとした画面も雰囲気を醸し出している。
じめつく夏を迎えつつある季節、一寸先は闇の恐怖と美を堪能できるだろう。

●上映日(宮崎キネマ館)
 7月5日(土)13:30〜
 7月6日(日)10:30〜

●トークショー(予定)
 7月5日(土) 【俳優】温水洋一 【監督】秋原正俊
●舞台挨拶(予定)
 7月6日(日) 【俳優】温水洋一 【監督】秋原正俊

足もとにある幸せ。

Odette Toulemonde

【監督】エリック=エマニュエル・シュミット
【出演】カトリーヌ・フロ、アルベール・デュポンテル
2006年/フランス・ベルギー/カラー/1時間40分

大好きな作家バルタザールのサイン会におしゃれして出かけたものの、いざ目の前にすると緊張のあまり自分の名前さえ言えなくなってしまった主婦・オデット。落ち込みながらも今度こそはとファンレターを書き、手渡すことに成功した。一方バルタザールは富も名声も手にして一見幸せそうにみえても、心の中は空虚感でいっぱいだった。そんな中、ふとオデットからの手紙を読んだ彼は…。
劇作家・小説家として数々の賞を受賞してきたエリック=エマニュエル・シュミットが、1通のファンレターに救われた自身の経験をもとに脚本・初監督をつとめた。
何かあれば歌いながら踊り出す、嬉しいことがあると地上から足が浮いてしまう、そんなオデットの姿は見ているだけでついつい微笑んでしまう。いろいろあるけど、人生楽しまなくっちゃ♪あなたがいることに意味があるのよ。そんなオデットの声が聞こえてきそう…
HAPPYな心を持ち帰りませんか?

●上映日(宮崎キネマ館)
 7月 5日(土)15:50〜
 7月 7日(月)13:00〜
 7月 8日(火)15:00〜
 7月 9日(水)16:20〜
 7月10日(木)19:00〜
 7月11日(金)10:30〜

落語家・林家しん平。魂の怪獣映画!

【監督】林家しん平
【出演】杉浦太陽、螢雪次朗、七海まい
2008年/日本/カラー/1時間21分

1942年8月、太平洋戦争開戦から9ヶ月。軍艦大和をはじめとする連合艦隊は南方トラック諸島へと秘密裡に出立することになる。しかし同艦に謎の男が乗り込み、砲兵主にこうつぶやくのだ。
「竜がでる…」
こうして始まる太平洋上での竜と連合艦隊との死闘。駆逐艦を次々と沈めていく巨大な竜はいつしか「零号(レイゴー)」と名が与えられ、ついに旗艦・大和との想像を絶する死闘が!レイゴーを海中に眠らせるべく大和は若き下士官のアイデアを元に、決死の捨て身作戦が採られることになる…。勝つのは大和か、零号(レイゴー)か?
砲兵主に螢雪次朗、若い下士官に杉浦太陽、謎の男にミッキー・カーチス、艦長には黒部進と特撮大好き人間には堪らない役者たちの勢揃い。
監督・脚本は林家しん平。そう、この映画はあの『ガメラ4 真実』で、怪獣映画の魂を擁護した林家しん平師匠の最新作なのだ。
さぁこの文章を読んだ貴方は、ある種の心のざわめきを抑えることができなくなったはずだ。そしてこの映画を観た後、日本が誇る2大怪獣のミッシングリンクに大きな驚きと感動を隠せなくなるだろう。
選ばれしものの恍惚と快感、という言葉はまさにこの映画のためにある。

●上映日(宮崎キネマ館)
 7月5日(土)20:00〜

●トークショー(予定)
 7月5日(土) 【監督】林家しん平

『深海獣レイゴー』公式ホームページ http://reigo.jp/

タイ版「小さな恋のメロディ」

Fan Chan

【監督】コムグリット・ドゥリーウィモン 他5名
【出演】チャーリー・タライラット、フォーカス・ジラクン
2003年/タイ/カラー/1時間51分

タイから届いた甘酸っぱい物語。
ある日、僕字アップ(チャーリー・タライラット)の元にかかってきた、母からの一本の電話。母が口にした「ノイナー」という名前が、僕の心に、一つの痛みとともに、あの頃の思い出を運んでくれた。僕と彼女、ノイナー(フォーカス・ジラクン)は幼なじみ。小さい頃からいつも一緒で、ずっとそうなんだと思ってた。でも、成長するにつれて、僕は女の子と遊ぶより男の子同士で騒ぎたくなった。皆の仲間に入りたくて、僕は、彼女を傷つけてしまったんだ。会えなくなることも知らずに。
きっと誰しもが持っている初恋の記憶を、80年代のタイヒット歌謡に乗せて温かく描き出したのは6人の監督。現在、それぞれ単独での作品発表を行っている彼らが紡ぎだす物語は、タイ本国でも大ヒットを記録。
タイ映画は、ムエタイかホラーかコメディーしかない、なんて思っている貴方にこそぜひ、ご覧いただきたい作品です!

●上映日(宮崎キネマ館)
 7月6日(日)12:30〜
 7月7日(月)19:00〜

ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞

OFFSIDE

【監督】ジャファル・パナヒ
【出演】シマ・モバラク・シャヒ、サファル・サマンダール
2006年/イラン/カラー/1時間32分

サッカーの世界では日本の永遠のライバルとして君臨するイラン。もちろん、イランでもご多聞に漏れずサッカーは老若男女に愛される国民的スポーツである。しかし、女性がスタジアムで男性スポーツを観戦することは禁じられている。
記憶に新しい2006年W杯のアジア地区最終予選、対バーレーン戦が本作品の舞台。少女たちは、サッカーを観戦するため、男装をしてスタジアムに乗り込もうとするのだが…。
イランの女性問題を織り込みながら、サッカーの試合と同様約90分間で描かれている。サッカーシーンは殆ど登場しないが、実際、試合が行われているスタジアム周辺で撮影されているので、時折聞こえてくるサポーターの歓声やセリフにちりばめられているサッカー用語や選手名から、スタジアムで観戦している臨場感を味わえるのも本作品の魅力だ。
本国では、いまだに上映禁止されている文字通りの問題作。笑って心温まる元気いっぱい青春ストーリーが宮崎上陸。

●上映日(宮崎キネマ館)
 7月 6日(日)14:40〜
 7月 9日(水)10:30〜
 7月11日(金)12:30〜

アカデミー賞ノミネートアニメ

PeRsePolis


(C)2007. 247 Films, France 3 Cinéma. All rights reserved.

【監督】マルジャン・サトラピ&ヴァンサン・パロノー
【声の出演】キアラ・マストロヤンニ、カトリーヌ・ドヌーヴ
2007年/フランス/カラー/1時間35分

1978年のテヘラン。ブスース・リーとロックが大好きな少女マルジは、パパとママ、そして大好きなお ばあちゃんと幸せに暮らしていた。そんなある日、革命が起こり、新イスラム共和国が誕生。イランに激動 の時代が訪れる。マルジの将来を案じた両親は、彼女をウィーンへ留学させることに。多感な時期をひとり 異国で過ごすことになったマルジ。自由で新しい世界を手に入れたかに思えた彼女であったが…。
少女から大人へと少しずつ成長していくマルジをユーモアたっぷりに描いた本作品。原作はイラン出身で、 パリを中心に活躍するマルジャン・サトラピによる自伝的グラフィック・ノベル。
2007年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞している。
日本から遠く離れた国での出来事。でも少女達が抱える悩みは同じ。マルジと共に笑い、泣き、怒り、一緒 に大人になろう!

●上映日(宮崎キネマ館)
 7月 6日(日)16:30〜
 7月 8日(火)19:00〜
 7月11日(金)16:20〜

今注目の情熱的なベリーダンス


(C)Focus Films, Concord Creation Int'l Beijing Co., Ltd,
Warner China Film HG Corporation

【監督】リー・コンロッ
【出演】エイミー・チョム、シドニー、クリスタル・ティン
2006年/香港/カラー/1時間40分

現状に不満もないが、そのぶん情熱もない。ただ淡々と緊張感のない生活を送る主婦が出会ってしまったも のとは…。
ベリーダンス!
それは、エジプトや中近東のアラブ諸国に古くから伝わる民族舞踏。幻想的でエキゾチック、愛や悲しみや 喜びなどを全身で表現する魅力的な踊り。それは、古きよき、すでに過ぎ去ってしまっていた青春の日々を思い出すきっかけとなった。
そして、まちに一大ベリーダンスブームが巻き起こる!?
香港インディーズの旗手リー・コンロッ監督の商業デビュー作。出演は日本ではなじみのない俳優さんばか りだが、どことなく日本で活躍中の名脇役さんたちにそっくり。
果たしてベリーダンスは彼女たちの救いの道となるのか。そして再び青春を手にできるのか!
さあ、あなたも一緒に、彼女達のためにベリーダンスを。

●上映日(宮崎キネマ館)
 7月6日(日)18:30〜
 7月7日(月)17:00〜

●ベリーダンスライブ(予定)
 7月6日(日) 【協力】キャラバンカーニバル

ミステリー映画の傑作

Scoop


(C)JELLY ROLL PRODUCTIONS LIMITED 2006/WISEPOLICY

【監督】ウディ・アレン
【出演】スカーレット・ヨハンソン、ヒュー・ジャックマン、ウディ・アレン
2006年/アメリカ、イギリス/カラー/1時間36分

奇才ウディ・アレンが前作『マッチポイント』に続き、今やアレン映画の新ミューズであるスカーレット・ ヨハンソンをヒロイン役に起用している。
アガサクリスティのミステリー映画へのオマージュを感じさせながらも、ユーモアたっぷりのミステリーに 仕上がった。
舞台はロンドン。夏休みを利用してロンドンの友人宅に滞在中の、ジャーナリスト志望の女子大生サンドラ (スカーレット・ヨハンソン)は三流マジシャン・シド(ウディ・アレン)のショーで人間失箱に入れられ た。箱の中で、敏腕新聞記者ストロンベル(イアン・マクシェーン)の幽霊に遭遇し、今、ロンドン中を恐 怖で揺るがす「タロットカード殺人事件」の真犯人が今をときめく青年貴族のピーター・ライモン(ヒュー ・ジャックマン)であると知らされた。裏を取るため、親子と偽ってシドと、高貴な身分を装ってピーター に接近を試みたのだが、結局、彼が犯人であるという確証をなかなか得られぬまま、かえって彼の洗練され た魅力にたちまち心を奪われてしまう。そしてある夜に、ピーターが目の前を通り過ぎていくのを偶然目撃 し、尾行をつづけた後、娼婦が殺害された。タロットカードを残して…。

●上映日(宮崎キネマ館)
 7月 7日(月)15:00〜
 7月 8日(火)17:00〜
 7月 9日(水)12:30〜
 7月10日(木)11:00〜
 7月11日(金)20:00〜

ムーラン・ルージュの華麗なる世界!

FRENCH CANCAN

【監督】ジャン・ルノワール
【出演】ジャン・ギャバン、フランソワーズ・アルヌール、エディット・ピアフ
1954年/フランス・イタリア/カラー/1時間45分

1888年のパリで上流向けのクラブを営んでいた興行師ダングラール。彼は下町の酒場で生き生きと踊る 娘ニニに心を動かされ、かつてのカンカン踊りを復活させようと“ムーラン・ルージュ”建設に乗り出す。 メインダンサーに選ばれたニニは、厳しいレッスンの中、自分を見出したダングラールに想いを寄せる。し かしダングラールの愛人ローラがニニと衝突。その上出資者が援助を止めたりとなかなか計画通りに進まな い。何とか開店にこぎつけた最中、フレンチ・カンカンの舞台裏では信じられない出来事が起こっていた!
ジャン・ルノワールがパリの名物“ムーラン・ルージュ”が誕生するまでを音楽と華麗なダンスで描いた記 念すべき作品。当時人気絶頂だったフランソワーズ・アルヌールが主人公ニニを熱演。エディット・ピアフ を始めとするシャンソン歌手や豪華俳優陣が脇を固めている。
全篇にわたる絢爛たる色彩美。躍動する物語に心が揺さぶられるミュージカル映画の名作だ!

●上映日(宮崎キネマ館)
 7月 8日(火)11:00〜
 7月 9日(水)18:20〜
 7月10日(木)15:00〜

時代劇、罷り通る!

【監督】加藤泰
【出演】中村錦之助、渡辺美佐子、ジェリー藤尾、ミッキー・カーチス
1963年/日本/モノクロ/1時間40分

“きんちゃん”という発音を聞いて萩本欽一を思い浮かべる方々は恐らくはテレビで育った40代より下の 世代で、映画で育った50代以上のほとんどの方々は中村錦之助を思い浮かべる方々が大半ではないかと推 察する。萬屋錦之介と改名した以降は“きんちゃん”と気安く発音もできないような御大になっていくわけ だが、この『真田風雲録』の当時のポスターを見ると「錦ちゃんの猿飛佐助!大阪城で八方破れの忍術作戦 !」といかにも楽しそうな惹句が踊っており、錦ちゃん演じる猿飛佐助と真田幸村が率いる真田十勇士の大 活躍を煽っている。猿飛佐助、霧隠才蔵、根津甚八ら、忍者軍団の大活躍、想像するだに心躍る大活劇じゃ ないか!事実、この1963年に製作されたこの映画は楽しいこと極まりないのだが、しかし恐らくその予 想は見るものの想像力を遥かに超えていて、一見の後、「まさか、こんな映画が…」と低くつぶやくことに なるだろう。霧隠才蔵に渡辺美佐子を配し、真田幸村を千秋実が演じる映画が、どうして一筋縄でいくもの か。年配の方々はもちろん、是非若い方々にも観ていただきたい超娯楽映画である。
映画にはまだまだこんな可能性も秘められているのだ!

●上映日(宮崎キネマ館)
 7月 9日(水)20:20〜
 7月10日(木)13:00〜
 7月11日(金)14:20〜

きっと私はがんばれる

【監督】松浦雅子
【出演】平山あや、塩谷瞬、京野ことみ、芦名星、浅田美代子、三浦友和
2007年/日本/カラー/2時間3分

どうしてこの私が乳がんに!?
21歳のある朝、ふと胸の脇にゴロゴロしたしこりのようなものに気がついた。まだ若いし乳がんなんてありえない。20歳前後の乳がん患者は統計上0%。それなのに…。
原作者大原まゆさんの実話を元にした作品。
「私が生きている意味のある映画にしてほしい」−その想いがしっかりと伝わってくる。松浦監督を含むすべての制作スタッフの想いも。
以下は大原さんからのメッセージです。
『病気をテーマにしながら“生きる”ことを描いたこの作品には、たくさんのスタッフ・キャストの熱い想いが詰まっています。例え大きな映画館じゃなくても、一度にたくさんの人に観てもらえなくてもいいんです。何かを押し付けるのではなく、観てくれた一人一人の皆さんがそれぞれの視点、立場から何かを考える キッカケになれる、そんな作品であれたら、とても嬉しいです。』−大原まゆ−

●上映日(オルブライトホール)
 7月12日(土)10:30〜

●トークショー(予定)
【監督】松浦雅子 【原作者】大原まゆ 【画家】藤野ア子

大切なことを思い出す“泣ける大人のアニメ”


(C)2007 木暮正夫/「河童のクゥと夏休み」製作委員会

【監督】原恵一
【声の出演】冨澤風斗 、横川貴大、植松夏希、田中直樹(ココリコ)、西田尚美
2007年/日本/カラー/2時間18分

不思議な力を秘めた河童のクゥと、小学生の少年・康一との出会いからはじまる不思議な物語は、友情、家 族、自然、思いやり、人とのつながりといった“いま大切なこと”を思い出させてくれます。
泣ける映画が素晴しいとは限らないけれど、素晴しい映画はどうしても泣けてしまう。今作を端的に表現す るならば“泣けちゃう大人のアニメ”!!
映画クレヨンしんちゃん『嵐を呼ぶモーレツ!大人帝国の逆襲』(01)、『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 』(02・文化庁メディア芸術祭アニメ部門大賞)の原恵一監督が、5年という年月をかけて作り上げた渾身 の作品。数々の栄冠に輝く感動の物語!
愛と優しさあふれるファミリー映画が、ついに宮崎映画祭に登場します。

『受賞暦』
平成19年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 対象
第62回毎日映画コンクール アニメーション部門 アニメーション映画賞 受賞 etc.

●上映日(オルブライトホール)
 7月12日(土)14:00〜

●トークショー(予定)
【監督】原恵一(宮崎映画祭東京支部)

第1回アカデミー賞受賞作品

7TH HEAVEN


フィルム提供:アテネ・フランセ文化センター
柳下美恵
M I E  Y A N A S H I T A

無声映画伴奏者。無声映画をピアノ伴奏で語り活躍中。宮崎映画祭を始め、国内外で公演し、手掛けた作品は400近く。2006年度日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。

【監督】フランク・ボーザージ
【出演】ジャネット・ゲイナー、チャールズ・ファレル
1927年/アメリカ/モノクロ/1時間57分

パリの下町、若い女は下水道掃除人の若者に救われる。若者には“第七天国”(7TH HEAVEN)があった。そ こは幸福なカップルの愛の住まいとなる。結婚式の晴れ着を買ってきた日に戦争がはじまり、彼は戦場へ。 毎朝11時きっかり、彼は戦場で、彼女は“第七天国”で名前を呼び合い、限りなく信じ合い再開を待ち続 けるのだが…。
二つの神様のいたずらが二人を結びつけていく。そして物語の最後に分かるのです。やはりここは“第七天 国”だったのだと。
リリカルな描写、時代を超越して感動を呼ぶ甘い愛の物語。この物語は、永六輔さんの作詞で有名な「上を 向いて歩こう」の元になったのではないかと言われている作品です。
第1回アカデミー賞で監督賞・脚本賞・主演女優賞の3部門を受賞したこの作品が、無声映画伴奏者の第一 人者、柳下美恵さんのピアノ演奏で今蘇ります。

●上映日(オルブライトホール)
 7月12日(土)17:30〜

●ピアノ伴奏付き
【無声映画伴奏者】柳下美恵