バグダッド・カフェ
『バグダッド・カフェ』
《ニュー・ディレクターズ・カット版》

原題:Bagdad Cafe: New Director's Cut

1987年/西ドイツ/108分
監督 バーシー・アドロン
出演 マリアンネ・ゼーゲブレヒト、ジャック・パランス

公式サイト : http://www.bagdadcafe.jp/

c 2008 KINOWELT INTERNATIONAL GmbH
「タイトルは聞いたことあるけど実は観たことがない」、この作品に関して、意外とそういう人も多いのではないでしょうか。テーマソングである“コーリングユー”もメロディーを聴けば殆どの人が「ああ、聴いたことある」と思うでしょう。 舞台はアメリカの片田舎、さびれたモーテル“バグダッド・カフェ”。そこに太ったドイツ女ジャスミンが現れて、そのモーテルがやがて、“砂漠のオアシス”に変わっていくまでを描いた心暖まる秀作。これといって事件が起こる訳ではなく、ジャスミンと旅先の人々との関わりを描いているだけ。それなのに観終わったあと、不思議と爽快感が残ります。手が届きそうで届かない、でも何だか近くに感じる、そんな不思議な距離感を覚える映画です。ベルリンの壁がまだ東西を分かっていた頃の西ドイツの作品。監督自ら彩色と構図を再構築した『バグダッド・カフェ』をスクリーンで観るまたとない機会。お見逃しなく!
スイートリトルライズ
『スイートリトルライズ』

2009年/日本/117分
監督:矢崎仁司
原作:江國香織

出演:中谷美紀、大森南朋、池脇千鶴、小林十市他

公式サイト :
http://www.cinemacafe.net/official/sweet-little-lies/pc.html

c2009『スイートリトルライズ』製作委員会
結婚して3年、テディベア作家の瑠璃子とIT企業に勤める聡は、恋人同士のような生活を送っている。傍からは幸せそうにみえる二人。しかし、少しずつすれ違いを重ねていくうちに、いつしか深い溝ができていた。満たされない心を持て余しているそれぞれの前に、ある日、男と女が現れて…。江國香織の同名小説を、中谷美紀と『ゴールデン・スランバー』大森南朋の主演、共演に池脇千鶴と、豪華キャストで映画化した、大人の恋愛映画です。監督は現代人の愛と孤独を描き続ける矢崎仁司です。ラストシーンを皆さんはどう見ますか?
亀は意外と速く泳ぐ
『亀は意外と速く泳ぐ』

2005年/日本/90分
監督 三木聡
主演 上野樹里、蒼井優、温水洋一

公式サイト : http://www.wilco-jp.com/kamehaya/ 

c 2005 WILCO Co,.Ltd.
「今日から私はスパイなのだ!」 ペットの亀に餌をやるだけの平凡すぎる毎日を嘆いていた主婦のスズメは、「スパイ募集」という謎の張り紙をきっかけにスパイ活動を始めることに。ワクワクしたのも束の間、そのミッションはズバリ「平凡に過ごすこと」。平凡ってどういうこと? いざ意識すると意外と難しい…。果たして主婦スパイ・スズメの日常はどうなってしまうか 上野樹里の初主演作である本作は、「時効警察」などのTV作品を手掛ける小ネタの奇才・三木聡監督の劇場公開初オリジナル作品です。ワイルドな蒼井優も見所のひとつ。 日常に転がるちょっとおかしな何かに気付いたとき、いつもより少しだけ幸せな気分になれますよ! 観ればきっとあなたにも昨日とは違う素敵な一日が待っているかも?
愛のむきだし
『愛のむきだし』

2008/日本/237分
監督・脚本 園子温
出演 西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ


公式サイト : http://www.ai-muki.com/

c 愛のむきだしフィルムパートナーズ
 愛は時に歪な形をとる。今ここに、敬虔なクリスチャン一家の生まれでありながら、父親の愛を受けることのできない主人公ユウがいる。彼は罪を犯すことで、愛を受けようとするのだが、ある日、同じクリスチャンの少女ヨーコとの運命的な出会いをし、恋に落ちる。しかしその愛はやはり一方通行。その一方で父親とヨーコの周りに怪しげな宗教団体の魔手が迫っていた…。237分という上映時間にもかかわらず、その圧倒的な映画的興奮の持続に、海外の映画祭から絶賛を浴び、数々の映画賞を受賞した『愛のむきだし』がいよいよ宮崎映画祭に登場します。疾走する純愛劇、あっという間の237分です。そしてその末に訪れる感動を是非!
マイマイ新子と千年の魔法
『マイマイ新子と千年の魔法』

2009/日本=マッドハウス
監督 片渕須直
声の出演 福田麻由子、水沢奈子、本上まなみ


公式サイト:
http://www.mai-mai.jp/index.html
c 2009 高樹のぶ子・マガジンハウス
  /
「マイマイ新子」製作委員会
ゆったりとした自然が残る昭和30年代の山口県防府市。小学三年生・新子はおでこにつむじ(マイマイ)がある、明るく元気な女の子。しかし新子には少し風変わりなところがあった。それは、おじいちゃんから聞いた平安時代の、この街の姿や人々の暮らしの空想に浸ることだ。ある日、東京から転校生・貴伊子が現れて・・・。芥川賞作家・高樹のぶ子の自伝的小説を、マッドハウスがアニメ化した感動作です。子供たちが自然の中で、子供ゆえの真剣さで生き、そして子供時代から成長していく姿を、瑞々しい感性で描いています。楽しくて切なくて、そしてちょっとだけ勇気が沸いてくる、そんな映画です。
3時10分、決断の時
『3時10分、決断の時』
原題:3:10 TO YUMA

2007年/アメリカ/122分
監督 ジェームズ・マンゴールド
出演 ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベイル、
ピーター・フォンダ他


公式サイト : http://310-k.jp/
c 2007 Yuma, Inc. All Rights Reserved.
西部の悪名高い無法者と、彼を刑務所行きの汽車まで護送しようとする牧場主の物語。近年の西部映画としては稀にみぬスマッシュヒットを記録したこの映画。早撃ちなどのアクションはもちろん、とにかく男達がカッコイイ。強盗団のボスを演じるラッセル・クロウは、はまり役。是非とも劇場で観て欲しい。
座頭市物語
『座頭市物語』

1962年/日本=大映/96分
監督 三隅研次
出演 勝新太郎、天知茂
「こんなことが、できるかい?」ご存知、盲目の按摩で居合い抜きの達人・座頭市。物語はやくざ同士の対立の中で知り合った浪人・平手造酒との運命的な決闘を描く。勝新太郎といえば様々な代表作がありますが、極め付けは映画やテレビのシリーズで大ヒットした「座頭市」シリーズでしょう。今年公開された『座頭市 THE LAST』が最後の座頭市なら、この三隅研次監督の『座頭市物語』はシリーズの記念すべき第1作目にして最高傑作でもあるのです。メリハリの利いた見事な演出と巧みな脚本、縦横に行き来するカメラワーク、そしてなにより勝新太郎の鬼気迫る演技とダイナミックでアクロバティックな立ち回りによる殺陣は臨場感あふれるもので、映画の魅力を十二分に堪能することでできるでしょう。日本映画史上類を見ない傑作時代劇を是非、ご覧ください。
LoveLetter
『LoveLetter』

1995年/日本/117分
監督 岩井俊二
出演 中山美穂、豊川悦司、酒井美紀

cフジテレビジョン
「お元気ですか? 私は元気です!」婚約者を亡くした博子は、忘れられない彼への想いから、彼の中学時代の卒業アルバムを手掛かりに、かつて住んでいた小樽の住所へと手紙を出す。すると数日後、返ってくるはずのない返事が博子の元へと届く。手紙の主は、亡くなった彼と同姓同名の女性の同級生である藤井樹だった。それをきっかけに二人の間で手紙のやりとりが始まることになる・・・。 博子と樹の二役を演じるのは、最近何かの映画に出た中山美穂。彼女がもっとも可愛らしく輝いている、岩井俊二監督の長編デビュー作が、 15年の時を超えて宮崎のスクリーンに初登場です! もう会えないからこそ言いたい、「お元気ですか?私は元気です」。この美しさに胸を打たれます。
アンナと過ごした4日間
『アンナと過ごした4日間』
Cztery noce z Anna

2008/ポーランド+フランス
監督・製作・脚本 イエジー・スコリモフスキ
出演 アルトゥール・ステランコ、キンガ・ブレイス


公式サイト : http://anna4.com/
c Alfama Films,Skopia Films
片想いは切ないものだ。今ここに、かつて自らが目撃した事件の被害者女性に一目惚れした主人公レオンがいる。彼は、隣人でもあるその女性アンナから目が離せなくなってしまった。その恋心が昂じたとき、レオンがとった行動は、密かに彼女の部屋に忍び込み、ほつれたボタンを繕うことだった…、ってなんで?
一歩間違えればストーカー行為の陰湿さに陥りかねない題材を、ユーモアを交えながら描くのはポーランドの至宝、イエジー・スコリモフスキ。17年ぶりの新作は切ない片想いを扱いながらも、厳しい現実と対峙して生きていく人間の姿を描いた異色のヒューマンラブストーリーです。世界の映画祭で大歓迎された巨匠の新作が宮崎映画祭についに登場します!
大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』

1966年/日本/100分
監督:田中重雄
特撮監督:湯浅憲明
出演:本郷功次郎、江波杏子、藤岡琢也
「ガメラ」に代表される大映特撮の中でベストワンと評価の高い1966年の作品。物語は、前年に制作された『大怪獣ガメラ』の続編で、そのラストでロケットに閉じ込められ宇宙に追放されたガメラが、隕石との衝突で脱出し地球に帰還、その一方、ニューギニアの奥地から持ち出された卵が孵化しバルゴンが誕生、火炎放射のガメラと冷凍光線のバルゴンの世紀の決闘が大阪を舞台に繰り広げられるというものです。夜空に輝くバルゴンの虹光線などカラーを生かした色彩設計や、四本足の怪獣同士の闘いというシネマスコープを生かした画面設計、大阪城など作り込まれたミニチュア、バルゴンの生物としての弱点を突いていく脚本など、大映の職人技が随所で光る好編です。通称『ガメ・バル』、ついに宮崎映画祭に待望の復活!
フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』

1966/日本+アメリカ/88分
監督:本多猪四郎
特技監督:円谷英二
出演:ラス・タンブリン、水野久美、佐原健二
「ゴジラ」に代表される東宝特撮の中でベストワンと評価の高い1966年の作品。物語は、前年に製作された『フランケンシュタイン対地底怪獣』の続編で、そのラストで死んだと思われていたフランケンシュタインが実は生きており、細胞分裂して、山の「サンダ」と海の「ガイラ」に分かれ壮絶なバトルを繰り広げる、というものです。特にガイラは醜悪な容貌に加え、人間を襲って食べるという恐ろしい怪獣で、当時の子供たち(今、40代!)に決定的な影響を与えています。また、もうひとつの見所は周到な作戦と超兵器を使った攻撃だといえるでしょう。ガイラを追いつめるシーンは、他の作品では味わえないほどエキサイティングで感動的ですらあります。通称『サン・ガラ』、ついに宮崎映画祭に待望の復活!
ずっとあなたを愛してる
『ずっとあなたを愛してる』
原題:IL Y A LONGTEMPS QUE JE TAIM

2008年/フランス・ドイツ合作/117分
監督:フィリップ・クローデル
出演:クリスティン・スコット・トーマス、
エルザ・ジルベルスタイン


公式サイト : http://www.zutto-movie.jp/
c 2008 UGC YM - UGC IMAGES
  - FRANCE 3 CINEMA - INTEGRAL FILM
誰にも理解できない愛の形は確かにある。今ここに、自分の息子を殺害した罪で、服役してきた主人公ジュリエットがいる。彼女は妹一家に身を寄せ、理解者を得ながら、て、少しずつ以前の自分を取り戻していく。しかし、彼女は「なぜその罪を犯したのか」という理由を誰にも語らないのだ。彼女がずっと愛してる「あなた」とは?悲しみに沈む一人の女性の愛と再生の物語です。この難しい役どころを、表情のかすかな変化と佇まいで演じたのは『イングリッシュ・ペイシェント』の名女優、クリスティン・スコット・トーマスです。その演技は必ず見る人に深い感動をもたらすでしょう。
サマーウォーズ
サマーウォーズ』

2009年/日本/114分
監督 細田守
声の出演 神木隆之介、桜庭ななみ、富司純子

公式サイト : http://s-wars.jp/

c 2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS
全国の誰もが分身を使って仮想都市OZ(オズ)に集う世界。OZのメンテナンスのアルバイトをしている高校生・ケンジは憧れの先輩・ナツキに頼まれ、長野県の田舎、陣内家で夏休みを過ごしていたが、突然送られてきた暗号を解いてしまったことで、危険なAI(人工知能体)をOZに招き入れてしまう。暴走するAIはやがて、仮想都市だけではなく、現実の社会をも壊滅の危機に陥れる。ケンジと合戦好きの陣内家は、家族の絆を武器にAIに立ち向かう。 気弱な理系少年が、世界崩壊の危機に立ち向かう姿を、ネットと現実の境を軽々と飛び越えた 迫力のアクションで描き出し同時に家族の絆の素晴らしさを描いた新感覚の冒険活劇です。富司純子、神木隆之介、仲里依紗など豪華声優陣も要チェックの 09年日本映画最高の映画です。
インスタント沼
『インスタント沼』

2009年/日本/120分
監督 三木聡
出演 麻生久美子、風間杜夫、加瀬亮、ふせえり、松坂慶子


公式サイト : http://instant-numa.jp/
c 2009「インスタント沼」フィルムパートナーズ
失恋、リストラ、母親の入院など、人生のドロ沼状態に陥った雑誌編集者ハナメは母親の手紙をきっかけに、
実の父親かもしれない男を探しに行く。しかし、少女マンガ風の展開に膨らむ期待とは裏腹に、
その男・電球さんはガッカリな風貌で、怪しい骨董屋・電球商店を営んでいた。
電球商店で次から次へと起こる変な事件、それにカナメは巻き込まれていくうちに、骨董の魅力にはまりだす。
宮崎自主映画祭 Vol.3
上映作品  計:5作品
「DogTime」 「喰らう」 「アンテナ」(高校生の作品)
「ルナ」
「許されざる者」(福岡県警)
■ルナ
宮崎インディペンデントフィルムフェスティバル参加作品

『ルナ』
インディペンデントフィルム・ギルド
2010年/宮崎

難病から解き放たれた少女が偶然に迷い込んだ場所には、健康な自分とは対照的に、 各々が生きる時代で臨終を間際にする人々が時代を超えて集っていた。 少女は、ある青年と出逢う。青年とつくりあげようとする愛の形は、与えられた自由の中で思い悩む少女の心を解き放つ。 自由という迷宮の中、月(Luna)は、少女を見守り、狐は少女の道先を案内していた。
Back